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妊娠中にまつ毛美容液は使える? 気になるNG成分と安全な選び方を”徹底整理”

「妊娠してから、なんだかまつ毛が抜けやすくなった気がする…」
「お腹の赤ちゃんのために、今使っている美容液はやめた方がいいのかな?」

妊娠中は、体調の変化だけでなく、美容に関する悩みも尽きないものですよね。
つわりでメイクができなくて、せめて「まつ毛」だけでも綺麗にしておきたいと思うのに、鏡を見るといつもよりスカスカで、元気がない。

「早くケアして治したい!」
そう思う反面、一番気がかりなのは「お腹の赤ちゃんへの影響」ではないでしょうか。

目元に塗るものが、血管を通って赤ちゃんに届いてしまったら?
もし、危険な成分が入っていたら?

そんな不安を抱えたままでは、せっかくのケアもストレスになってしまいます。
妊娠中は、ママの体も心も、そしてお肌も、普段とは全く違う「特別モード」になっています。だからこそ、独身時代と同じ基準で美容液を選んでしまうのは、少しリスクがあるのです。

この記事では、化粧品成分を分析するアナリストの視点から、なぜ妊娠中にまつ毛が抜けるのか、そのメカニズムを解明します。
そして、妊婦さんが絶対に避けるべき「注意が必要な成分」と、デリケートな時期でも安心して使える「安全な選び方の基準」について、詳しく解説していきます。

ママと赤ちゃんの安全を守りながら、綺麗でいるための正しい知識を身につけましょう。

あなたのまつ毛、最近元気がなくなってきたかも…?

「市販美容液では変化が分からない」
「マツエク・つけまから卒業したい」
「加齢でハリ・コシが落ちてきた」

そんな不安を感じている方へ。
自宅から医師に相談できるオンライン診療という選択肢があります。

※医薬品の使用・適用は医師の判断に基づきます。効果には個人差があります。

目次

第1章:なぜ?妊娠中にまつ毛が「スカスカ」になる理由

まずは、「妊娠したらまつ毛が抜けた」という現象についてです。
「栄養が赤ちゃんに取られているから?」とよく言われますが、それだけではありません。
ここには、妊娠期特有の「ホルモンバランス」が大きく関係しています。

理由1:「プロゲステロン」の影響

妊娠中に大量に分泌される女性ホルモン「プロゲステロン(黄体ホルモン)」には、妊娠を維持する大切な働きがありますが、同時に「皮脂分泌を増やす」という作用もあります。
目元の皮脂が増えると、毛穴が詰まりやすくなったり、まつ毛ダニが繁殖しやすくなったりして、抜け毛の原因になることがあります。

理由2:循環血液量の変化と「栄養不足」

妊娠中は、赤ちゃんに酸素や栄養を届けるために、体内の血液量が劇的に増えますが、その分、血液が薄まりやすく「貧血」になりがちです。
体は生命維持を最優先にするため、赤ちゃんや内臓へ優先的に栄養を送り、命に関わらない「髪の毛」や「まつ毛」への栄養供給は後回しにされてしまいます。
その結果、まつ毛が栄養失調になり、細く、抜けやすくなってしまうのです。

理由3:体質変化による「敏感肌化」

妊娠中は、普段使っている化粧水が染みるほど、肌が敏感になることがあります。
免疫バランスが変化しているため、今まで大丈夫だったマスカラや接着剤、そしてまつ毛美容液に対してもアレルギー反応を起こし、炎症による抜け毛(二次的な脱毛)を引き起こすケースも少なくありません。

第2章:【成分分析】妊婦さんが避けるべき「NG美容液」とは?

では、本題の「美容液を使っていいのか?」についてです。
結論から言うと、「成分による」が正解です。

妊娠中は、以下の特徴を持つ美容液の使用には、細心の注意を払う必要があります。

注意成分1:海外製の「激伸び」系美容液

ネット通販などで手に入る、海外並行輸入品の強力なまつ毛美容液。
これらには、「プロスタグランジン類似成分(ビマトプロストなど)」という、医薬品に近い成分が高濃度で配合されている場合があります。

実は、この成分の元となっているプロスタグランジンには、「子宮を収縮させる作用」があるものも存在します。
もちろん、まつ毛に塗る微量で直ちに流産などの危険があるわけではありませんが、医学的な安全性が完全に確立されているわけではありません。
リスクをゼロにしたい妊娠期間中は、成分表示が読めない海外製品や、「異常に伸びる」と謳う製品は避けるのが賢明です。

注意成分2:「アルコール(エタノール)」などの刺激物

妊娠中の目元は非常にデリケートで、色素沈着もしやすい状態です。
アルコールやパラベン(防腐剤)、合成香料などが多く含まれている製品は、かぶれや黒ずみの原因になりやすいため、避けた方が無難です。
「しみる!」と感じたら、すぐに使用を中止してください。

注意成分3:「ヒト幹細胞」などの高機能成分

最近流行りの「ヒト幹細胞培養液」なども、基本的には安全とされていますが、新しい成分であるため、妊娠中の使用データが十分でない場合があります。
神経質になりすぎる必要はありませんが、心配な方は、昔からあるシンプルな保湿成分のものを選ぶ方が安心です。

第3章:【安全基準】妊娠中も使える「お守りケア」の選び方

「じゃあ、何なら使っていいの?」
妊娠中におすすめなのは、攻めの「育毛」ではなく、守りの「保湿・保護」に特化した美容液です。

基準1:「国産」で「敏感肌用」を選ぶ

日本の薬機法に基づいて作られた「化粧品」であれば、強力な医薬品成分は配合されていないため、基本的には安全です。
パッケージに「低刺激」「敏感肌パッチテスト済み」「フリー処方(アルコールフリーなど)」と書かれているものを選びましょう。

基準2:成分は「保湿メイン」で

成分表を見て、以下の保湿成分が上位に来ているものがおすすめです。

  • コラーゲン、ヒアルロン酸(水分キープ)
  • セラミド(バリア機能強化)
  • パンテノール(ダメージ修復)
  • センブリエキス、オタネニンジン根エキス(血行促進・植物由来)

これらは、まつ毛を「伸ばす」というよりは、乾燥や切れ毛を防いで「今あるまつ毛を健やかに保つ」ための成分です。
妊娠中は、これくらい優しいケアがちょうど良いのです。

基準3:使う前に必ず「パッチテスト」を

どんなに安全な製品でも、妊娠中の体質には合わないことがあります。
目元に塗る前に、二の腕の内側などに少し塗って、赤みやかゆみが出ないか確認してから使用してください。

第4章:【視点の転換】今は「育てる」よりも「守る」時期

さて、ここまで「安全な選び方」をお伝えしました。
これなら、赤ちゃんへの影響を心配しすぎることなく、ケアを続けられるはずです。

しかし、ここでアナリストとして、一つアドバイスをさせてください。

妊娠中というのは、ママの体が「新しい命を育む」という一大事業に全エネルギーを注いでいる時期です。
そんな時に、ご自身のまつ毛まで「ぐんぐん伸ばそう!」と欲張るのは、体にとって少し負担が大きいかもしれません。

「現状維持」ができれば100点満点

妊娠中のまつ毛ケアのゴールは、「フサフサにすること」ではありません。
「ボロボロにしないこと」です。

ホルモンの影響で抜けやすいのは、ある意味生理現象です。
そこに抗って強力な育毛剤を使うよりも、
「今は抜けても仕方ない。せめて今ある毛を保湿して大切にしよう」
と割り切って、優しい保湿ケアで現状維持を目指す
それだけで、あなたは十分に頑張っていますし、100点満点のケアができています。

産後、ホルモンバランスが落ち着けば、まつ毛は必ず戻ってきます。
今は焦らず、心穏やかに過ごすことが、何よりの美容液になる時期なのです。

第5章:【未来の準備】産後の「ご褒美」として、本気のケアを

「でも、やっぱりスカスカのままじゃ嫌だ」
「産後は、抜け毛がもっと増えるって聞くし…」

そんな不安があるなら、今は「守りのケア」に徹して、出産後の「お楽しみ」を準備しておきませんか?

授乳が終わったら「医療ケア」解禁!

実は、本当にまつ毛が抜けて深刻になるのは、妊娠中よりも「産後の抜け毛(分娩後脱毛症)」の時期です。
このタイミングで、今まで我慢していた「本気の育毛」をスタートさせましょう。

医療機関で処方される「まつ毛治療薬(ビマトプロストなど)」は、妊娠中は使用できませんが(※授乳中も医師への相談が必要です)、卒乳後のママにとっては最強の味方になります。

産後の疲れや寝不足でボロボロになったまつ毛も、医療の力を使えば、短期間で驚くほどフサフサに復活させることができます。
「育児でメイクする時間がない!」というママにとって、「すっぴんでも目力がある状態」を作っておくことは、何よりの時短になり、心の余裕にもつながります。

第6章:【悩みの仕分け】あなたは「今」どうする?

妊娠中のまつ毛ケア。
あなたの選択は、赤ちゃんと自分の体を守るための「愛のある選択」です。

A:妊娠中も安心してケアを続けたい人(化粧品ケア)
「少しでも綺麗でいたい」「乾燥を防ぎたい」という方は、今日ご紹介した「国産・低刺激・保湿メイン」の美容液を選んで、優しくいたわってあげてください。
それは、ママの気分を上げるための大切な時間です。

B:産後の「完全復活」を計画したい人(未来の医療ケア)
「今は安全第一で我慢する」
「産後の抜け毛が怖い」
「育児が落ち着いたら、一番綺麗な自分になりたい」

そう考えるなら、今は知識として「医療ケア(医薬品)」の存在を知っておいてください。

「病院に行く時間なんてない」というママでも、今は「オンライン診療」があります。
自宅からスマホ一つで相談できるので、赤ちゃんが寝ている隙間時間に、産後の育毛計画を立てることができます。

今は、お腹の赤ちゃんと一緒に、ゆったりとした時間を過ごしてください。
そして、いつか訪れる「本気の美容タイム」を楽しみに、今は優しいケアで乗り切りましょう。

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