「あれ? まだ2週間しか経ってないのに、もうバラついてる…」
サロンで完璧に仕上げてもらった、くるんと上向きのまつ毛。
「これで1ヶ月はメイクが楽になる!」と喜んでいたのに、ふと鏡を見ると、カールの角度が下がっていたり、毛先があちこちを向いていたり。
「私の髪質が直毛だから?」
「お店の薬剤が弱かったのかな?」
せっかく安くはないお金と時間をかけて施術したのに、すぐに落ちてしまうと本当にガッカリしますよね。
「どうせすぐ落ちるなら、もうやめようかな」と諦めかけている方もいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
パーマがすぐに落ちてしまう原因は、あなたの髪質やサロンの技術だけではありません。
実は、サロンから帰った後の「あなたの毎日の扱い方」に、パーマの寿命を縮める致命的なNG行動が隠されていることが多いのです。
まつ毛パーマは、施術した瞬間がゴールではありません。
家に帰ってからのケア次第で、持ちは「3週間」にもなれば「6週間」にもなります。
この記事では、サロンの施術後の経過を分析するアナリストの視点から、パーマの持ちを悪くする「3つのNG習慣」と、カールの寿命を劇的に延ばす「プロ直伝のホームケア術」について、詳しく解説していきます。
次の予約日まで、綺麗なカールをキープしたいあなた。必見です!
第1章:なぜ落ちる?パーマが取れる「物理的・化学的」理由
まずは、なぜパーマは永遠に続かないのか、その仕組みを知っておきましょう。
パーマが落ちる原因は、大きく分けて2つあります。
1. 物理的な「変形」
まつ毛パーマは、薬剤で毛の内部構造を一度切断し、ロッドの形に合わせて再結合させたものです。
言ってみれば、無理やり形を固定している状態。
ここに外部から「強い力(摩擦や圧迫)」が加わると、固定された形が歪み、カールが崩れてしまいます。
まだ定着しきっていない施術直後などは、特に変形しやすいデリケートな時期です。
2. 化学的な「乾燥ダメージ」
パーマをかけた後のまつ毛は、キューティクルが開いており、中の水分や栄養が逃げやすい状態(乾燥状態)にあります。
乾燥してパサパサになったまつ毛は、ハリや弾力を失い、カールの形状を維持する力(キープ力)が弱くなります。
水分不足の野菜がシナッとしてしまうのと同じ現象です。
第2章:寿命を縮める!無意識の「NG習慣」チェックリスト
では、具体的にどんな行動がパーマを落としてしまうのでしょうか?
以下の項目に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
NG1:クレンジングで「ゴシゴシ」している
これが一番の原因です。
「しっかりメイクを落とさなきゃ」と、オイルクレンジングを使って指でグリグリと擦っていませんか?
横方向への強い摩擦は、カールの形を物理的に破壊します。また、洗浄力の強すぎるオイルはまつ毛を乾燥させ、パーマ液の結合を不安定にさせるリスクがあります。
★正解: まつ毛パーマ中は、摩擦の少ない「ジェル」や「ミルク」タイプのクレンジングを使いましょう。指で触れず、泡や液を馴染ませて優しく流すのが鉄則です。
NG2:濡れたまま「放置」している
お風呂上がり、髪の毛はすぐに乾かすのに、まつ毛は濡れたままにしていませんか?
濡れている状態のまつ毛は、水素結合が切れて一番柔らかく、変形しやすい状態です。
このまま寝てしまい、枕に押し付けられると、その「押し潰された形」で寝癖がついて固定されてしまいます。
★正解: お風呂上がりは、ドライヤーの冷風(弱風)を下から優しく当てて、水分を飛ばしましょう。そして、スクリューブラシで毛並みを整えてから寝るのが、美カールキープの鍵です。
NG3:コーティング剤を「サボっている」
「美容液は塗ってるけど、コーティング剤は使ってない」という方。もったいないです!
サロン仕上げのような「束感」と「ツヤ」を出し、外部の刺激(湿気や摩擦)からカールを守ってくれるのが「コーティング剤」です。
これを塗らないのは、ヘアセットをしたのにスプレーで固めずに外に出るようなもの。風が吹けば一瞬で崩れてしまいます。
★正解: 朝のメイクの仕上げと、夜寝る前に、必ずコーティング剤を塗りましょう。透明な膜が「ギプス」の役割を果たし、カールをガッチリ固定してくれます。
第3章:【技術編】持ちが劇的に変わる!ブラシと美容液の「塗り方」
正しいアイテムを持っていても、使い方が間違っていては効果半減です。
パーマの持ちを最大化する、プロのテクニックを伝授します。
1. 美容液は「根元」に置く
育毛系の美容液を使う場合、毛先に塗っても意味がありません。
筆先やチップを使い、「まつ毛の生え際(皮膚)」にチョンチョンと置くように塗ってください。
健康な土台を作るためには、毛根への栄養補給が最優先です。
2. コーティング剤は「裏側」からも塗る
マスカラやコーティング剤を塗る時、下から持ち上げるように塗るだけになっていませんか?
実は、まつ毛の「上側(裏側)」にも塗ることで、サンドイッチのように挟み込み、カールの固定力が倍増します。
上からサッと撫でて、下からグイッと持ち上げる。この「両面塗り」を試してみてください。
3. スクリューブラシで「絡まり」を解く
時間が経つと、まつ毛の方向がバラバラになりがちです。
そのまま放置すると、変な癖がついたまま固定されてしまいます。
100円ショップなどで売っている「スクリューブラシ」を持ち歩き、トイレのたびにサッととかして毛流れを整えましょう。
「常に綺麗な方向を向かせておく」という意識が、カールの寿命を延ばします。
第4章:【視点の転換】なぜ、あの人のパーマはずっと綺麗なのか?
ここまで、ホームケアの重要性についてお話ししました。
これらを徹底すれば、あなたのパーマの持ちは確実に良くなるはずです。
しかし、ここでアナリストとして、もう一つ踏み込んだ話をさせてください。
同じサロンに通い、同じようにケアをしているのに、
「1ヶ月半経っても綺麗に残っている人」と、
「3週間で落ちてしまう人」がいます。
この差は、一体どこから来るのでしょうか?
それは、ズバリ「自まつ毛の太さ(体力)」の違いです。
「細い毛」はパーマがかかりにくく、落ちやすい
髪の毛でも、猫っ毛の人はパーマがかかりにくく、すぐ取れてしまいますよね?
まつ毛も同じです。
細くて中身(ケラチン)が少ないまつ毛は、パーマ液が作用する「芯」が少ないため、カールの結合力が弱くなります。
そのため、少しの摩擦や重力で簡単に形が崩れてしまうのです。
逆に、太くて芯のしっかりしたまつ毛は、パーマ液がガッチリと作用し、強い結合力で形状を記憶します。
多少こすっても、濡れても、その太い芯が反発して元のカールに戻ろうとするため、長期間美しい状態をキープできるのです。
あなたがもし、「毎回すぐに落ちてしまう」と悩んでいるなら。
それはケア不足ではなく、まつ毛の基礎体力が、パーマを維持できるレベルに達していないのかもしれません。
第5章:【解決策】パーマが落ちない「最強の土台」を育てる
「私のまつ毛、細いから仕方ない…」
と諦める必要はありません。
パーマの持ちを良くしたいなら、コーティング剤で外側から固めるだけでなく、「内側から芯を太くする」という根本解決があります。
1. 医療ケアで「芯」を作れば、持ちが変わる
医療機関で処方される「まつ毛治療薬(ビマトプロストなど)」を使用すると、まつ毛の内部密度が高まり、物理的に太くなります。
芯の詰まった太いまつ毛にパーマをかけると、「形状記憶合金」のように強力なカールが完成します。
実際、医療ケアでまつ毛を育ててからサロンに行くと、
「前回よりすごくしっかりかかりましたね!」
「1ヶ月経っても全然落ちてないですね!」
と、アイリストさんに驚かれることがよくあります。
2. サロンに通う頻度が減り、節約になる
パーマの持ちが良くなれば、今まで「月1回」通っていたサロンが、「1.5ヶ月に1回」や「2ヶ月に1回」で済むようになります。
これは、年間で見ると数万円の節約になりますし、施術回数が減ることでまつ毛へのダメージも軽減できます。
「土台を強くすること」は、結果的に一番のコストパフォーマンス向上につながるのです。
第6章:【悩みの仕分け】あなたは「ケア」で持たせる?「土台」を変える?
まつ毛パーマの持ちが悪い悩み。
解決策は、あなたの目指すレベルによって2つに分かれます。
A:今のまつ毛でできる限りキープしたい人(化粧品ケア)
「まつ毛の太さには満足している」「日々のケアを頑張りたい」という方は、今日ご紹介した「摩擦レスクレンジング」と「コーティング剤のW使い」を徹底してください。
これだけで、持ちは1〜2週間変わります。
B:サロン帰りの美しさを長く楽しみたい人(医療ケア)
「毎回すぐに落ちてしまってコスパが悪い」
「細くて柔らかいから、パーマがかかりにくい」
「サロンに通う回数を減らしたい」
そう本気で願うなら、ケアを頑張るだけでなく、「土台(素材)を強くする医療ケア」を取り入れてみてください。
「病院に行くのは面倒…」
そんな方でも、今は「オンライン診療」があります。
自宅にいながらスマホ一つで専門家に相談し、あなたのまつ毛をパーマに負けない強さに育てる医薬品を処方してもらうことが可能です。
「あれ、まだ綺麗に残ってる!」
1ヶ月後の鏡の前で、そう感動するために。
プロのケアと土台作りで、理想の上向きカールを手に入れましょう。